リサイクルでは、回収方法、費用負担や技術上の問題などで、回収しても再利用されるのは一部に過ぎません。
しかし、環境保護、資源活用といった課題に対し、できることから積極的に取り組んでいます。
1)マテリアルリサイクル、2)ケミカルリサイクル、3)サーマルリサイクルの3つの方法があります。メラミン食器、ポリプロピレン食器、ポリカーボネート食器などそれぞれのリサイクル方法を整理すると下記表のようになります。
溶かして再成形、砕いて他の物質と混合し再利用
熱分解しガスや油に変え、燃料や化学工業原料に再利用
固形燃料の材料や、燃焼させてエネルギーとして再利用
メラミン樹脂 | ポリプロピレン | ポリカーボネート | |
---|---|---|---|
マテリアルリサイクル | ・サンドブラストショット材粉砕し塗料の剥離や金型の洗浄などに粉砕したメラミンを吹き付けて使用 |
・再生品の成形各種杭、集水ます、各種標識、マンホールのふた、擬木、柵、ベンチ、花壇緑、プランター、排水パイプ、支柱、ポリ鉢、盆栽回転台、苗床あぜシート、U字溝、漁礁、電柱保護板、パレット、コンテナ、車止めなど |
・再生品の成形L字ステップ、ヘアードライヤーのカバー、玉入れ箱など・粉砕原料粉砕・袋詰めし原料として輸出 |
ケミカルリサイクル | ・熱分解油化 | ・熱分解油化 | |
サーマルリサイクル | ・焼却時の熱回収 | ・焼却時の熱回収 ・固形燃料 |
・焼却時の熱回収 |
メラミン樹脂、ポリプロピレン、ポリカーボネートは、焼却しても、ダイオキシン類のような有毒ガスの発生はなく、焼却後の灰にも有害物質は含まれません。
当社では、1991年より、ご使用済み製品を引き取り、リサイクルに取り組んでいます。ご使用済み製品の引き取りの詳細は、「製品引き取りの流れ」をご参照ください。
SDGs(国際連合の「持続可能な開発目標」)への取り組みの一環として、海洋プラスチック問題の解決に向け環境省が進める「プラスチックスマート」キャンペーンに、当社は、「メラミン製品のリサイクルシステム」や「メラミン製品製造時の不良品や端材のリサイクルシステム」を登録。再生メラミンの活用を通じ、自然と共生する持続可能な社会の実現に向け、取り組んでいます。
2009年、製品ご使用先や、再生業者、材料メーカーのご協力を得て、使用済みメラミン製品のリサイクルシステムを開発。エコマーク認定を受けたエコメラミン製品(ミナモエコ・エコメラミン亀甲椀・モノクローム エコブラック)で採用しています。
更に、2019年、再生業者、材料メーカーのご協力を得て、工場から出る不良品や端材を再利用したスマートメラミンのリサイクルシステムを開発。エコマーク認定を受けたスマートメラミン製品(ゆ・ら・ぎスマートブラックとスマートグレー・両面水切りトレー&ハブラシスタンド)が誕生しました。
また、分別ゴミ箱、ディスペンサー、スタンキャップなど環境にやさしい製品の開発にも積極的に取り組んでいます。省資源、ゴミ減量などに役立つ製品を取り揃え、ホテルなどの業務用だけでなく家庭用でも数多くご採用いただいています。
環境問題に対応したセパレートタイプの分別ゴミ箱。手軽に導入できるエコロジーへの貢献策です。
資源保護の動きに対応。詰め替え式のポンプ容器に、他の製品とコーディネートできるアウターカバーをつけました。
繰り返し使えるので、省資源でゴミ減量にも役立ち、経費節減にも貢献。裏返せばコースターにも。